コンバインの耐用年数は?寿命の伸ばし方まで解説

目次
コンバインの耐用年数はどのくらい?
田んぼなどの農業をされている方は触れる機会の多いコンバイン。
今回は、「コンバインの耐用年数は何年?」「コンバインの耐用年数や寿命を伸ばすには?」このように思われる方へ向けて解説していきます。
耐用年数は、一般的に次の2つの意味があります。
- 税制上の耐用年数
- 農機具としての寿命
1つ目は、税制上の耐用年数です。税制上の耐用年数とは、減価償却を考える際の年数になります。2つ目は、コンバインの農機具としての寿命です。
今回は、2つ目の農機具としての寿命の耐用年数について解説していきます。
コンバインの寿命としての耐用年数は、一般的に約10年と言われています。稼働時間に換算すると、約1000時間になります。
しかし、この耐用年数は使い方によっては、長くなったり短くなったりする可能性があります。
コンバインの耐用年数を伸ばすメリット
コンバインの耐用年数を伸ばすことは、基本的にメリットしかありません。
コンバインの耐用年数を伸ばすメリットは大きく、次の2つです。
- コンバインの買い替え時期を伸ばせる
- コンバインを売るときに高値で売れやすくなる
それぞれ解説していきます。
メリット①コンバインの買い替え時期を伸ばせる
耐用年数を伸ばすということは、コンバインの買い替え時期を伸ばすことができます。
コンバインは、中古で安いものを購入しても最低何十万円はします。
そのため、コンバインの買い替え時期を伸ばすことだけでも十分節約につながります。
例えば、耐用年数が3年ずつ短くなったとすると、生涯で計算していくと400万円分ほど多く出費する可能性もあるということです。
そのため、コンバインの寿命や耐用年数を伸ばし、コンバインの買い替え時期を伸ばすということは節約につながります。
メリット②コンバインを売るときに高値で売れやすくなる
コンバインの寿命を伸ばすと、コンバインを高値で買取してもらえます。
コンバインを買い替えするときは、今使用しているコンバインは基本的に中古で買取してもらうというパターンが一般的です。
中古でコンバインを買取してもらうときには、なるべく高値で買取してもらいたいですよね。
そんなときに重要となるのが、コンバインの状態です。コンバインの耐用年数を伸ばすような使い方をしていると、コンバインの状態は良いまま使用することができます。
状態の良いコンバインは、比較的に高値で買取してもらうことができます。逆に、状態の悪いコンバインは買取してもらっても良い値段がつかない可能性が非常に高くなります。
そのため、耐用年数を伸ばすということは、今使用しているコンバインを買取してもらうとしても非常にメリットが高いのです。
コンバインの耐用年数を伸ばすためにメンテナンスと点検をしよう
コンバインの耐用年数を伸ばすためにメンテナンスと点検をしましょう。
メンテナンスと点検を行うことで、コンバインの耐用年数を伸ばすことができます。
メンテナンスと点検は主に次の6つのポイントを主に行いましょう。
- エンジン部の点検
- エンジンオイルの交換
- クローラの点検
- ブレーキの点検
- 刈り取り部分の点検
- 脱穀部分の点検
それでは、それぞれ解説していきます。
1.エンジン部の点検
エンジンは、農機具の心臓部です。
これは、農機具全てにに共通している重要なポイントです。
エンジンが故障して修理や交換するという状態になると部品代や交換・修理代で痛い出費となってしまいます。
コンバインを買取してもらう際にもエンジンの状態が悪いと、良い値段で買取してもらえない可能性が高くなります。そのため、エンジン部の点検やメンテナンスは定期的に行いましょう。
エンジン部の点検は、エンジンを動かしたときに確認しましょう。
エンジンを動かしたときに黒い煙や異音がしないか確認しましょう。異音がする場合には、すぐに業者へ相談するようにしましょう。
コンバインを使わない時期でも定期的にエンジンを動かして確認し、メンテナンスするようにしましょう。
2.エンジンオイルの交換
エンジンオイルの交換を行いましょう。
エンジンオイルを交換しないと、エンジンの故障の原因になります。
エンジンオイルの汚れ具合を確認し、汚れていたらエンジンオイルを交換しましょう。エンジンオイルの確認と同時にエンジンオイルフィルターの汚れ具合もチェックしておきましょう。
エンジンオイルの交換は、農機具の寿命を伸ばすことにもつながります。
エンジンが焼きついてしまうと、修理・交換が必要になります。エンジン部の故障は、修理代などが高く、痛い出費となります。エンジンオイルの交換作業は慣れてしまえば簡単です。
定期的に確認しメンテナンスしておきましょう。
3.クローラの点検
クローラは車で例えるならばタイヤの部分になります。そのため、コンバインでもタイヤと同じ役割を果たしているクローラの点検を行いましょう。
クローラが摩耗していたり破損していたりすると、クローラが外れる原因にもなります。クローラは自動車のタイヤと同様、寿命があります。走行している間は常にクローラが摩耗していることになります。走行中にクローラが外れてしまうと、非常に危険です。
クローラーが外れてコンバインに大きなダメージがあると、専門業者に買取してもらう際にも価格が落ちてしまいます。
クローラは目視で摩耗・ひび割れがないかを確認しましょう。異常が見つかった場合には、修理や交換を行い、メンテナンスするようにしましょう。
4.ブレーキの点検
ブレーキは安全性を考えたときに、最も重要なポイントになります。ブレーキが故障していると、走行中のコンバインが非常停止できないと事故につながります。そのため、ブレーキの点検も行いましょう。
ブレーキの点検は、使用中にきちんとブレーキが効くか確認しておきましょう。セーフティペダルやブレーキペダルもきちんと動作確認をしておきましょう。
もし、ブレーキの動きに異変や故障を感じたら速やかに専門業者に相談しましょう。早めに相談することで、事故につながる前に修理をしておくことが重要です。
5.刈り取り部分の点検
刈り取り部分の点検は目視で行いましょう。農機具の刈り取り部分が破損していたりすると、きちんと刈り取りができなくなってしまいます。一生懸命育てた作物が無駄にならないようにきちんと刈り取り部分も点検しメンテナンスしておきましょう。
刈り取り部分の破損や故障がないか確認ができたら定期的にオイルを塗っておきましょう。
農機具の刈り取り部分に破損や故障が見つかった場合は、専門業者に相談し交換や修理を依頼しましょう。
6.脱穀部分の点検
脱穀部分は、藁切り刃が破損していないか確認しておきましょう。農機具の脱穀部分に不備があると、作業の効率が非常に下がります。
そのため、脱穀前にはきちんと農機具の脱穀部分の点検を目視で行いましょう。
藁切り刃が故障している場合には、専門業者に依頼して、修理や交換をお願いしましょう。
コンバインが耐用年数を超えていた場合
コンバインが耐用年数を超えていた場合はどうなるのでしょうか?
コンバインの耐用年数を超えていた場合でも、異常がなければコンバインは農機具として問題なく使用できます。
しかし、耐用年数を過ぎていると言うことはそれだけ故障するリスクが増えてきます。故障すると、修理や交換が必要になってきます。
そのため、買い替えなどを検討をしておくのが得策です。
コンバインの買い替えを検討しよう
コンバインの耐用年数が超えている場合は、コンバインの買い替えを検討しましょう。
コンバインの寿命はいつか尽きてしまいます。
コンバインが故障して寿命が尽きてからでは、農作業に影響が出てしまいます。そのためコンバインの買い替えを検討し、次の農機具のリサーチをしておくことが重要です。
コンバインを買い換える場合は、農機具の新車ではなく、中古もおすすめです。
自身の使用状況や予算に合わせて次の農機具のリサーチをしておきましょう。
不要なコンバインは廃棄ではなく売却がおすすめ
不要なコンバインは廃棄ではなく売却や専門業者に買取してもらう方法がおすすめです。農機具を廃棄するために、処理費用がかかる場合が多いです。しかし、売却する・買取してもらう場合には処理費用がかかりません。処理費用がかからない上に、状態や型式が良い農機具の場合は高値で買取してもらえる可能性があります。
そのため不要なコンバインや農機具は廃棄ではなく、売却がおすすめです。
高値で売却・買取してもらえるように、定期的に点検やメンテナンスを行い、整備しておくことが重要です。
まとめ
コンバインの耐用年数は一般的に、次の2つの意味があります。
- 税制上の耐用年数
- 農機具としての寿命
1つ目の税制上の耐用年数は、国税庁のホームページを随時確認しておきましょう。
2つ目の農機具としての寿命を伸ばすことで大きなメリットを得ることができます。
農機具としての寿命を伸ばすメリットは、買い替え時期が伸ばせたり、高値で売却・買取してもらうことができます。
コンバインや農機具の寿命を伸ばすためには、定期的な点検や整備・メンテナンスを行いましょう。
エンジンオイルなどの交換など、自分でできる範囲の整備・メンテナンスをしておくだけでも、農機具の寿命を伸ばすことができます。定期的に、農機具の整備をしましょう。
コンバインの寿命を伸ばすということは、業者に買取してもらう際にも高値で買取してもらえることにもつながります。
コンバインや農機具が耐用年数を超えていた場合は、コンバインや農機具の買い替えを検討しましょう。
不要になったコンバインや農機具は、売却や専門業者に買取してもらう方法がおすすめです。
なぜかと言うと、コンバインや農機具は買取してもらった方が金銭的に得することが多いためです。
不要な出費を抑え、高価で買取してもらうためにもコンバインや農機具の耐用年数は定期的に確認し、整備・メンテナンスや点検を怠らないようにしましょう。