【農機具修理の資格】農業機械士・農業機械整備技能士とは

2021.08.09

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【農機具修理の資格】農業機械士・農業機械整備技能士とは

農機具修理に関する資格である農業機械士と農業機械整備技能士をご存じですか?農業機械士の資格を取得することで、農業機械に関する安全知識はもちろんのこと、農作業で使用する農業機械のメンテナンスや修理についての知識を身に着けられます。

農業機械整備技能士は、農業機械の整備能力を認定するための国家資格です。より資格としての側面が強く、さまざまな仕事に活かすことができます。

本記事では、そんな農機具の修理に関する資格の農業機械士と農業機械整備技能士の試験や難易度について徹底解説していきます。農業の資格として関連する農業簿記検定についても紹介していますので、ぜひとも参考にしてくださいね。

農機具修理ができる資格!農業機械士とは

【農機具修理の資格】農業機械士・農業機械整備技能士とは

まずは農機具修理の技能を要する資格、農業機械士について解説していきます。農業機械士とは、農業機械に関するさまざまな知識を身につけた人に与えられます。

そのため農業機械士を取得しておくと、農業を行う上で非常に役立ちますよ。そんな農業機械士の以下の3つについて見ていきましょう。

  • 資格内容
  • 試験内容
  • 難易度

これから農作業を始めようと考えている方や農業に関する技能を身につけたい方は、ぜひとも参考にしてくださいね。

資格内容

農業機械士とは、農業機械士養成研修を合格し都道府県知事から認定された人に与えられる資格です。農業機械士は主に以下の2種類あります。

  • 農業機械士
  • 指導農業機械士

農業機械士は、農業機械の構造や機能・取扱いに関する知識を代表として、点検や簡単な修理の方法、安全な操作方法、効率的な利用方法、運転操作と取り扱い方法といった技能など、農作業を行う上で重要な知識や技術を身に付けた人に与えられます。

指導農業機械士は、農業機械士にプラスして、農業機械の導入利用に関する専門的知識を持つことや、農業機械の管理に関する専門的知識を持つこと、安全に作業するための専門的知識を持つことなどが要求されます。

簡単に言えば、農業機械士よりもさらに専門的な知識が必要になります。受験をする条件は、18歳以上の農業者で、農業機械士養成研修を修了し、大型特殊自動車免許を取得している必要があります。

農業機械士養成研修は各都道府県の農業大学校が実施しています。そのため都道府県によって条件は変わってくるため注意しましょう。

試験内容

試験内容は学科と技能をとわれる実技試験に分かれています。学科では主に以下の内容が問われます。

  • 農業機械の構造や機能に関する知識
  • 点検や整備方法
  • 故障の診断
  • 簡易な修理方法に関する知識
  • 効率的な利用方法
  • 安全な作業をする方法

技能をとわれる実技作業試験では以下の内容が問われます。

  • 農業機械の運転操作と取扱い作業に問題がないか
  • 点検整備や故障の診断ができるか
  • 簡易な修理が行えるか

簡単に言えば、農業機械を安全に問題なく操作できる技能があるか、簡単な修理や点検ができるかが問われます。

試験の難易度

農業機械士の難易度は資格の中でも非常に簡単な部類に入ります。ただこの資格を取得したからと言って、何か特別なメリットがあるわけではありません。

どちらかというと取得のために勉強することに意味がありますので、農作業を始めるのであれば、合格率や難易度関係なしに、農業機械士の取得を目指しながら勉強を進めていきましょう。

農業機械を修理する国家資格!農業機械整備技能士とは

農業機械を修理する国家資格!農業機械整備技能士とは

続いて農業機械を修理する国家資格である、農業機械整備技能士について紹介していきます。農業機械整備技能士は国家資格なだけあって、就職をする際に役立つ資格です。

反対に言えば、農業を始めるうえでは知識や技術として役には立ちますが、必須になるわけではありません。どちらかというと、農作業をするのではなく、農業機械を修理するための仕事をする上で役に立つ資格です。

農業機械整備技能士は以下の4つの項目に分けて紹介していきます。

  • 資格内容
  • 試験内容
  • 試験の難易度
  • 収入はどれくらい?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

資格内容

農業機械整備技能士は、農業機械を整備する能力を認定する国家資格です。基本的には1級と2級からなり、農業機械整備技能士になるためには実務経験が必要になります。農業機械の種類や構造はもちろんのこと、整備法などについての知識も問われます。

農業をする上でも役には立ちますが、基本的には農機具メーカーや農機・建機の買取・修理などの仕事で活躍します。

前述したように、実務経験が必要になるので、農機具メーカーや農機・建機の買取・修理に関する会社に就職してから、会社に支援してもらいつつ資格取得を目指すパターンが多いです。

試験内容

試験内容は作業試験とペーパーテストがあり、1級と2級で異なります。1級は、トラクターの不良箇所の整備、傾斜検出センサーによる出力電圧の測定などの作業試験を行い、パーパーテストでは工数見積りが重要な要素となります。

2級は、電気回路の不良箇所の判定や、電磁バルブの整備、トラクターの点検などの技能を実技試験で行います。ペーパーテストの試験では、故障箇所の整備や点検・調整などが問われます。

試験の難易度

合格者は1級・2級ともに例年50%を超えているため、資格試験としては難易度は低めです。実務経験を真面目に積み、ある程度の資格勉強をしていれば簡単に合格できるでしょう。

ただし実務から遠のいていると、合格は難しくなりますので、しっかりと勉強をしておきましょう。

収入はどれくらい?

農業機械整備技能士の収入は自動車整備士に比べると、わずかに低いと言われています。とはいえ、農業機械整備技能士を求めている企業は多く、求人も多数出ているため需要は高いと言えるでしょう。

収入は低いですが、就職に困ることは少なそうです。

農作業の資格に興味があるなら農業簿記検定もおすすめ

農業の資格に興味があるなら農業簿記検定もおすすめ

最後に農業簿記検定について紹介していきます。農業簿記検定は農業系の資格に興味がある方におすすめです。2014年4月から実施されている資格試験で、農業経営に重要な農業特有の簿記スキルが必要になります。

農業簿記検定は農業を営んでいる人だけでなく、農業金融に関わる方や税理士にもおすすめの資格となっています。

  • 資格内容
  • 試験内容
  • 試験の難易度

それぞれ詳しくチェックしていきましょう。

資格内容

農業簿記検定では農業経営に必要な帳簿作成の技術はもちろんのこと、農業業界に関する課題なども資格の勉強をすることで学ぶことができます。

2019年に開始した収入保険制度を活用するための帳簿作成、技術を身に付けられたり、業務内容を正確に分析し改善したりできるようになる点も、農業簿記検定の良いところです。

試験内容

農業簿記検定は1級から3級まであります。実施日は7月と11月に決まっており、ペーパーテストのみとなっています。1級は財務会計・原価計算・管理会計が範囲となっており、2級は財務会計・原価計算、3級は財務会計のみです。

1級は50問出題され、2級と3級は25問出題されます。農業簿記検定の受験資格に学歴や年齢などの制限は一切無いので、誰でも受けられるのが大きな特徴です。

試験の難易度

農業簿記検定の難易度は級によって大きく変わります。3級は合格率60%以上なので、比較的簡単です。しっかりと勉強をしていれば多くの人が受かります。

2級・1級は合格率が一気に下がり30%台になります。頑張って勉強をしても落ちる可能性がありますので、農業簿記検定は繰り返し受験をする方も多いようです。

まとめ

農機具の修理に関する資格である農業機械士と農業機械整備技能士は、農作業をする上では持っていて損はありません。特に農業機械士は農業をする上で基本的なものを学べるので、ぜひとも試験を受けてみましょう。

農業機械整備技能士は、農機具メーカーなどに就職する際に重要になる資格ですが、農作業をする上でも大いに役に立ちます。気になる方は一度内容を確認してみてくださいね。

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