農機具のエンジンが掛からない時の対処方法と原因を紹介|最も多いトラブルは燃料被り

あなたはトラクターやコンバイン、田植機、草刈機、刈払機といった普段農業で使用している農機具のエンジンがいきなり掛からなくなったとき、冷静に原因を突き止めて対応することができますか?
農機具のエンジントラブルは、稼働中に起こると思わぬ事故に繋がることがあります。
当記事では、農業で使用する農機具のエンジンが掛からない時の原因と対処方法を紹介していきます。
また農機具のエンジントラブルを未然に防ぐ方法も併せて記載しておりますので
是非参考にしてください。壊れた農機具の処分にお困りの方は、中古農機具を高価買取している農機具買取パートナーズまでお気軽にご相談ください。
目次
農機具のエンジンが掛からない時の原因と対処方法
農業でトラクターや刈払機といった農機具を使っていて、最も頻繁に起こるトラブルが、エンジンが掛からないというトラブルです。エンジンが掛からない時に、原因を特定出来ればすぐに対処することが出来ます。
ここからは農機具のエンジンが掛からない時の原因と対処方法を紹介していきますので
エンジントラブルに見舞われた時は、当記事の内容を思い出してみてください。
- 農機具のエンジンが掛からない理由
- 1.プラグに燃料がかぶっている
2.タンク内の燃料が劣化している
3.タンクの中がサビてしまっている
4.キャブレター内が汚れで詰まっている
原因①燃料かぶりしている
トラクターやコンバインなど農機具のエンジンが掛からない最も多い原因は、「燃料かぶり」です。
燃料かぶりというのは、エンジン内のプラグに燃料がかかり濡れてしまっている状態のことです。プラグは通常、火花を飛ばして燃料と空気を反応させ、爆発させることでエンジンを稼ささせています。そのため、プラグが濡れてしまっていると火花を飛ばすことが出来ません。チョークを閉めたままで、リコイルを引き続けてしまうと、燃料が被ってしまいます。
【対処方法】プラグを乾燥させる
プラグに燃料がかぶってしまい、エンジンが掛からなくなってしまった場合の
対処方法は、「プラグを外して、乾燥させる」方法です。農業で使う農機具のエンジンが
プラグの燃料かぶりで掛からない際は、エンジンからプラグを外して、乾いた布で
燃料を拭き取りましょう。プラグが汚れている場合は、ブラシを利用して汚れを
落としてください。
原因②燃料が劣化している
農業用農機具のエンジンが掛からない2つ目の原因は、使用している燃料自体が
劣化していることです。軽油・灯油・ガソリンの使用推奨期間は直射日光を避けて、保存していたとしても3か月です。燃料は3か月を超えて放置し続けると、液化したゴムのように
ベタベタになります。劣化した燃料を利用すると、燃料タンクが腐敗してしまったり
エンジン内で詰まりを起こして、故障の原因となります。
【対処方法】燃料を処分して新しい燃料に変える
燃料が劣化していて、農業で使用したいときに農機具のエンジンが掛からない場合は、燃料を新しい物に
取り替えましょう。燃料が劣化している時は、異臭がします。もし燃料タンクから
異臭がしたら、直ちに利用を中止して燃料コックをオフにし燃料を取り替えてください。
原因③燃料タンクの中が錆びている
農業で使用する際に農機具のエンジンが掛からない3つ目の理由は、農機具の燃料タンクが
サビていることです。燃料タンク内にサビがあると、キャブレターが詰まってしまい
エンジンが掛からなくなってしまいます。燃料タンクはプラスチック製や鉄製が殆どのため、
農業の作業で農機具を雨ざらしになるところに保管していたり、古い燃料を使用したりするとサビやすいです。燃料タンクの取り扱いには、十分注意しましょう。
【対処方法】さびを落として燃料タンク内を綺麗にする
農機具の燃料タンクがサビで汚れてしまっている場合は、一度燃料を抜いて軽く水ですすいだ後、
中性洗剤を注入し、サビを取り除きます。洗剤を入れただけだと、こびりついたサビは
落ちないのでブラシで磨く必要があります。ブラシで磨き終わった後は、水で汚れを流さないとサビがエンジン内に流れてしまうため、汚れを全て流しましょう。
原因④キャブレターが詰まっている
農業用の農機具のエンジンが掛からない4つ目の理由は、キャブレターの詰まりです。
キャブレターは空気と共に、燃料をエンジンに送る機能を担っています。
キャブレターが詰まってしまう原因は、空気を取り込むときに
土や埃、異物が一緒に取り込まれてしまったり、劣化している燃料を使用することで
チャンバー内に劣化した燃料が溜まってしまうことです。
【対処方法】キャブレターを分解し、清掃する
キャブレターが詰まってしまいエンジンが掛からない時は、エンジンからキャブレターを
取り外し、分解してパーツごとに拭き掃除をしましょう。キャブレターは細かい部分も多く、
布だけでは汚れを落とすことが難しいため、エアダスターやパーツクリーナーも併せて
利用するようにしましょう。キャブレター内は、「ジェット」と呼ばれるノズル付近が
詰まりを起こしやすいので、ジェット周りは念入りに掃除をしましょう。
原因が特定できない時は、農機具の修理を行っている業者に修理を依頼
思いつく対処方法を取っても、農機具のエンジンが掛からない場合は、農業用農機具の専門業者に
修理を依頼しましょう。オーバーホールと呼ばれるエンジンの全メンテナンスを
行うことで、新品と同じ状態になります。無理にエンジンを分解してしまうと
組み立てることが出来なくなってしまうこともありますので、十分に注意してください。
農機具のエンジントラブルを未然に防ぐ方法をご紹介
農機具のエンジントラブルは、正しい扱い方法を取れば未然に防ぐことが出来ます。
ここでは農業用農機具のエンジントラブルを未然に防ぐ取り扱い方法を紹介しますので、
是非参考にしてください。
- 農機具のトラブルを防ぐ方法まとめ
- 1.エンジンのオイルを細目に足す
2.農機具を使用した後は、ガソリンを全て抜く
3..農機具を雨ざらしにならない場所で保管する
4.農機具を長期間使わない時は、定期的にエンジンを稼働させる
オイル不足にならないように、エンジンオイルの残量はこまめに確認
エンジンオイルは、エンジンを潤滑に稼働させるための役割を担っており、
欠かせない存在です。エンジンオイルが不足してしまうと、オーバーヒートを起こしたり
異音が発生したりしてしまいます。農機具を稼働させる際は、アクセルを開放して
オイルがエンジン全体に行き渡るようにすることが大切です。また利用時間に合わせて、定期的にオイルを差す心掛けましょう。
キャブレター内にガソリンを残さないようにする
トラクターや刈払機といった農機具を使用した後に、燃料を抜かないとキャブレター内に燃料が溜まってしまいます。
1か月以内に農機具を使用する予定がない場合は、コックを開けて燃料を全て抜きましょう。
取り出した燃料は、日の当たらない場所で保管しておくことで、3か月以内であれば
再利用することが出来ます。
雨ざらしになる場所で農機具を保管しない
農機具を雨に当たる場所で保管してしまうと、農機具がサビてしまったり
エンジン内に土や埃が入ったりしてしまい、故障する原因となります。
農機具を使用した後は、倉庫の中など屋根がある場所に保管するように
心掛けましょう。
農機具を使わない時期でも、定期的にメンテナンスを行う
農業で農機具を長期間使わないときは、定期的に稼働させたり、オイルを差したりして
メンテナンスを行うようにしてください。
メンテナンスの目途としては、1か月に1度が望ましいです。
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